雷句さんの訴訟に関して5(そろそろ最終回) |
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数ある少年マンガ編集部の中でも、サンデー編集部は、作品に対する愛情がかなり強いほうだと思う。
アンケートの結果が良くなくても、すぐに打ち切ったりしないしね。
それはたぶん、作家と編集さんが打ち合わせを繰り返して、ともに産みの痛みを味わっているからじゃないかな。
連載作品には自分の子供に似た感情があるのではないだろうか。いいすぎか?
とにかく天才的な新人が持ってきた作品を、ポンと載せてみて、ダメなら即終了、みたいなやり方とは違う。
作家と共に作るこの地道なやり方が、売り上げにつながって、読者に受けるのかと言えば、それは分からない。
でも僕はこういうやり方が、なんとなくサンデーっぽくて好きだ。
ライクさんの作品、「金色のガッシュ」も、初めての連載だし、そうとう打ち合わせを繰り返し、
ネームを切った上での連載だったと思う。編集部の人たちにも、かなり愛着のある作品だったのではないかな。
担当になった編集さんも、それぞれ愛情をもって尽力した事と思う。
でも、問題が起きてしまった。原稿の紛失と、ライクさんの憤慨。
この騒動の原因は、単純にサンデー編集部のシステムの甘さにあったと思う。
原稿を紛失した件は、管理体制のシステムが甘かった。
ライクさんの編集者への憤慨も、システムで回避できたかもしれない。
漫画制作の編集さんと、ビジネス系の編集さんを分けるとかね。ライクさん専用のシステム、難しいか。
けど今回の事を教訓にして、二度と同じ事が起こらないようにしないといけない。
残念だけど、今回の一件では、ついにライクさんと編集部の関係を修復する事はできなかった。
ライクさんの不信は、手をつけられないほど大きくなってしまっていた。
ライクさんを見ることすら、ガンをとばしていると、受け取られるくらいに。
そうなってしまっては編集部の言葉を届ける事は、難しかったと思う。
そして連載終了から数ヶ月経ち、突然の訴訟。本当に突然だった。
僕の聞いた話では、編集さんとライクさんは木曜日にグッズの売り上げについて話をし、
話はまとまり笑顔で別れたのに、金曜日には訴訟されてた上にブログでボロクソに名指しされていて驚いた、
との事だった。編集さんは、訴訟なんてする前に、その件について、直接話して欲しかったと言っていた。
どうしようもなかった感じがしないだろうか。
ライクさん騒動は、サンデー編集部が作家や作品を大切に思っていても、防げるものではなかった。
僕が一番言いたいのは、ここ。愛情を持っていたとしても、こういう事態は起こりうる。
なのにもかかわらず、はじめのエントリーで書いた、この現状だ。
ライク派の人は口々に叫ぶ。超エリート思考の編集部員は、漫画家なんて金を生む機械としか思っていないと。
高圧的な態度でライクを追いつめたんだと。ライク万歳、編集部は糞。口頭弁論で巻き起こる拍手。
サンデー編集部は腐ってる。名指しの非難も当然だ。漫画家なめるなよ。いまこそ小学館に鉄槌を!
だから、サンデー編集部はそんなとこじゃないんだって。なんで知らない人たちの事を、そんなに憎めるんだ。
サンデー編集部は、ライクさんにも、ガッシュにも、愛情を持って臨んでいたのに、
徒党を組んで叩かれる、この悲しさときたら、ないよ。
投稿者 ggdg5z | 返信 (2) | トラックバック (0)